地方創生 北と南から
北海道と沖縄の企業が手を携え、地域の観光や産業の可能性を探る「どさんこしまんちゅプロジェクト」のフォーラム「南の島から地域創生の最先端を考える」が4月12日、沖縄県恩納村で開かれました。基調講演では面白法人カヤック代表取締役CEOの柳澤大輔氏が登壇し、自身が提唱する「鎌倉資本主義」をテーマに。地域に根差した事業展開について思いを語りました。各セッションでは国内外の様々なジャンルの第一線で活躍するパネリストが一堂に会し、地域を取り巻く課題や現場について北海道・沖縄に焦点を当て活発に意見交換しました。全国から来場した300人超の参加者は熱心に聞き入っていました。
フォーラムを振り返って
【東 良和代表理事コメント】
すでに10以上の北海道と沖縄がコラボした商品や企画ができている。北海道と沖縄で共通するのは、域内の需要では成長に限界があり、輸出や観光の受け入れなど外需を取り込まないと発展しないことを十分理解していること。ダカラスピードが速いし、オーナー企業が多いこともあるでしょう。スピード感を持ってできる心強いパートナーだ。みなさんとネットワークを作り、さまざまなプロジェクトを進めたい。
【柳澤 大輔氏コメント】
「どさんこしまんちゅ」の何が面白いのかというと、立ち上げから1年経っていないに事例がたくさんある。最大のポイントは企業主導だからではないか。行政で姉妹都市みたいなものもあるが、形だけになってしまう中で地域にコミットしている企業が「やろう」ということで動きが速い。沖縄も北海道もいろんなポテンシャルが感じ取れる。これは楽しみだなと思うことが随所にあった。
【富山 浩樹実行委員長コメント】
柳澤さんのおっしゃっていた「誰と働くか、どこで働くのか、何をするのか」の場所に沖縄と北海道が選ばれるべきだと思った。以下に外からやってくるものやいる人の垣根をなくして、場を最大限にいかすことができるといい。フォーラムに参加していただいたみなさんとともに、今後も新しいものを広げていきたい。
【臼井 隆秀副実行委員長コメント】
「進化するお土産のグローバル戦略」で参考になる話があった。インバウンドには大きなチャンスがあること、沖縄はテストマーケティングに適していること。そして「白い恋人」の石屋製菓さんやアイスクリームのブルーシールさんに共通して、海外に選ばれるブランドになるためには地元に愛される必要があると語っていたことが印象的だった。
各セッションから
「地域が必要とする人材」では人材確保の課題について意見を交わした
フィナーレ「地域の時代」ではフォーラム全体を振り返った
全国から300人超の参加者が来場し大いに盛り上がりました