どさんこしまんちゅプロジェクトの会員企業でもあるサツドラホールディングスが5月に東京都品川区にシェアオフィスとして開設した「EZOHUB TOKYO」で7月11日、「どさんこしまんちゅセミナー」が開催されました。
北海道新聞2024年7月12日掲載。北海道新聞提供。著作物利用許諾番号28775
セミナーでは、星野リゾートトマム(上川管内占冠村)の元総支配人で「リゾート再生請負人」として活動する、株式会社刀のエグゼクティブ・ディレクター佐藤大介氏を講師に迎え「十勝とやんばるで暮らして気づいた北海道と沖縄の可能性」と題して講演いただきました。
佐藤氏は、2025年沖縄に開業するテーマパーク「JUNGLIA(ジャングリア)」を運営する、(株)ジャパンエンターテイメント取締役も務めておられ、北海道と沖縄という日本の二大観光地の特性を比較しながら、地域活性化のために不可欠な要素について語りました。「どちらも観光資源は非常に豊富だが、観光業の未来を支えるには、人材確保が大きな課題となっている」と述べ、北海道の十勝地方と沖縄のやんばる地域で自身が体験した事例を交えながら、持続可能な観光業の実現に向けた具体的な戦略を提案しました。
特に強調されたのは、「インターンシップを活用した人材育成プログラム」の重要性です。佐藤氏は、地域の複数の観光施設が連携して、長期的にインターン生を受け入れることで、将来的な地域の観光業を支える人材育成の仕組みを作り出す可能性を示唆しました。
セミナー後半では、佐藤氏に加え、バリ島在住で元生活協同組合コープさっぽろ 執行役員で、HelloWorld (株)CHO他を務められる対馬慶貞氏、北海道上川町東京事務所の三谷航平氏が登壇し、「地域の力を引き出すために 〜日本と世界を舞台に活躍する3人が、地域活性化と多様性の重要性を語る〜」と題して、地域の活性化についての議論が交わされました。