イベントレポート2025年
公開日:2025/03/10
地域の観光と事業承継の最前線!「どさんこしまんちゅフォーラム」で熱い議論 <どさんこしまんちゅフォーラム with アトツギチャレンジ祭>
「どさんこしまんちゅフォーラム with アトツギチャレンジ祭」が3月6日、札幌市・エア・ウォーターの森で開催されました。本フォーラムは、どさんこしまんちゅプロジェクト事務局と北海道経済産業局の共催により実施され、約150人が参加。観光の展望や地域・企業の変革をテーマに、講演やトークセッションが行われました。
フォーラムの前半に本保芳明氏(観光庁初代長官、国連世界観光機関駐日事務所代表)のキーノート講演が予定されていましたが、航空機の遅延により到着が遅れたため、プログラムを変更。「富裕層観光とは?」をテーマに、北海道大学の神山裕之教授とフランス在住でジュカジャパンの服部佳代代表取締役によるクロストークを先に実施しました。北海道と沖縄における富裕層観光の現状と課題を共有し、富裕層の価値観や最新トレンドを紹介しました。

(左)北海道大学・神山裕之教授 (右)ジュカジャパン代表取締役・服部佳代氏
その後、本保氏が「北海道・沖縄の観光の可能性」と題して講演。「自然を生かした体験型観光『アドベンチャーツーリズム』を推進すべき」と提言し、特に北海道については「アジアの観光客は大都市を日程に組み込む傾向がある。札幌を都市観光の拠点としてPRすることが重要だ」と強調しました。

本保芳明氏(国連世界観光機関 駐日事務所代表)
“アトツギ”トークセッションでは、「アトツギチャレンジ祭」の名にふさわしく、会場は紅白幕と提灯で彩られ、お祭りムードを演出。北海道・沖縄の経営者たちは、事業承継を支援する仕組み「アトツギ○○(マルマル)Hokkaido」(通称アトマル)を推進する北海道経済産業局の取り組みのもと、“アトマル”の法被をまとい登壇しました。
サツドラホールディングス(札幌市)の富山浩樹社長がモデレーターを務め、地域を変革するための戦略について意見を交わしました。トリパス(石狩市)の杉本光崇代表は、近年手掛けたM&Aについて言及し、「M&Aは地域の後継者不足という課題解決の手段になり得る」と説明。フュージョン(札幌市)の佐々木卓也社長は、高校生向けインターンシップの取り組みを紹介し、「若い世代に企業を知ってもらうことで、地元就職の促進につながる」と語りました。沖縄から登壇した福地組の福地一仁社長は、「高齢化社会への対応として、医療モールの建設など新市場の開拓に取り組んでいる」と自社の挑戦を紹介しました。

(左から)サツドラホールディング代表取締役社長CEO・富山浩樹氏/福地組代表取締役社長・福地 一仁氏/トリパス代表取締役・杉本 光崇氏/フュージョン代表取締役・佐々木 卓也氏
フォーラムの最後を飾った「アトツギピッチ」では、事業承継を担う若手経営者の育成を目的とした「アトツギトレセン」から選抜された3名が登壇。山口木材店(根室市)の山口人士氏、だるま4.4(札幌市)の金天憓氏、大喜館(釧路市)の工藤貴大氏の3名が、それぞれ約4分間のピッチを行い、事業のビジョンや挑戦について語り、それに対してトークセッションのスピーカー陣が実践的な視点からコメントを寄せました。

山口木材店(根室市)の山口人士氏
本フォーラムを通じて、北海道と沖縄の企業が意見を交わし、新たな地域活性化の可能性を探る機会となりました。次回のどさんこしまんちゅフォーラムは9月11日に赤れんが庁舎(札幌市)を会場として開催する予定です。